日々こもごも
日常や呟き
なんとか
とは言っても今回も短いです、ついでにまださわり。
只今、仕事が非常に忙しい(泣)
今日なんて残業更に30分延びましたよ。殆ど家に着くと次の日ですよ。疲れたよ~(--;)
というとこで。
SSは、この下です。
「月の誘(いざな)い」
2
それから何日か経ったけれど、トランクは相変わらず荷台の一部を占拠したまま開かれた様子は無かった。
一体いつ要るっていうんだろう。
オレの疑問は増すばかり。でも蛮ちゃんはここのところ妙にイラついていてとてもじゃないが聞けるような雰囲気じゃない。
「ちっ、タバコ切れた。ちと買ってくらぁ」
「あ、うん‥」
いつもの公園に停めたてんとうむし君の中から蛮ちゃんはそう言って出て行った。イラついているせいか、やたらにスパスパとタバコを吸っている気がする。何にイラついているのかはわからないけど。
まぁ、オレにあたらないところをみれば、おそらく蛮ちゃん自身の問題なんだろう。そうじゃなきゃ、絶対にオレに八つ当たりをするはず。
(本当は、こんな自信ない方がいいんだろうけどね)
苦笑を浮かべて、蛮ちゃんが帰って来るのを待っていた。
街は年の瀬の賑やかさに満ちていて、通りを歩く人誰もが幸せそうに見える。
「蛮ちゃ~ん。オレ達は無事に年を越せるのでしょうか」
オレの悲壮感漂う叫びはあっさりと無視されてしまった。
でも、そんな事ぐらいでメゲてなんかいられない。もうすぐ蛮ちゃんの誕生日なんだから。
今だに過去のトラウマに囚われているらしい蛮は、なかなか素直に祝われてはくれない。大体が祝う事じゃないと思い込んでいるせいだ。
それでも、ホンキートンクの看板娘二人の協力もあって、かなりマシになったのだ。
始めの頃なんてパーティーなんて言えば拒絶するような雰囲気を纏っていたのだ。
けれど、今まで祝い事を体験する機会が無かった事を楯にして蛮を何とかパーティーに参加させた。蛮は銀次の為だと渋々ながら参加してくれる。このさい理由なんてどうだっていい。銀次にとって重要なのは蛮も参加してくれる事だったから。
そして、看板娘達は、本当に何かとパーティーを開いてくれた。
誕生日は言うに及ばず、蛮や銀次の怪我の全快祝いだとか、退院祝いだとか、はたまた七夕の祝いやハロウィンパーティーやお月見や菊の節句までお祝いした。
蛮は彼女達からのお願いは無下に断らない。そんな事ができるような冷たい人じゃない。
必ず文句を言うけれど、遅刻も滅多にしないのだから。
そんなふうにもの思いに耽っていたら、夏実に声をかけられて我にかえった。
「銀ちゃん、噂の真相って知ってます?」
「エ? 何の噂?」
「ほら、銀ちゃん達が車を停めてる中央公園。あの近辺にすごーく当たる占い師が最近現れたんですって。たまにしか現れない上、凄い美形らしいんですよ」
自信満々に指を立てて夏実は話し出した。
「美形って‥ウワサなんでしょ?」
「それがですね、学校の隣のクラスの友人が占ってもらったんですよ。で、ですね、その占い師の容姿を教えてもらったんですけど‥」
言いよどむ夏実に銀次は首をかしげた。
「実は、美形でもなんでもなかった‥‥とか?」
「いいえ、ぱっと見には女の人にも見えるぐらいの若い男の人だったそうなんですが。なんか、話を聞いてたら、その占い師が、蛮さんのようなんですよ」
「え? 蛮ちゃん?」
「ええ。色白で、青い瞳で。青い不思議な感じの民族衣装のようなものを着ていたんだそうです」
そういわれて、銀次の頭にひらめくものがあった。天啓とも言えるほどの銀次のひらめき。
「あ、もしかして‥‥。ちょっとてんとうむし君のところに行ってくるよ。直ぐ戻るから」
この記事へのトラックバック
トラックバックURL
この記事へのコメント
み、見ましたo(^-^)o
Re:み、見ましたo(^-^)o
続きは気になるでしょうが、お待ち下さいね。なんせ、仕事のキリが着かない限り残業だし、イラストや蛮ちゃんの誕生日SSとか何かと忙しい週ですよ。もう、一週間切ってますよ。やばいですよ。
何とか、がんばりますよ。